アメリカ大陸横断日記7 前編
先ほど徹夜マージャンを終えて家に帰ってきました。
なかなかブログを更新しない僕ですが、この調子では、学生のうちに日記を書ききれない。
なぜなら、新たな旅も計画されているからである。
それは、
「ヨーロッパを練り歩け」
途中から一人旅にもなるとあって、今からわくわくしてます☆
では、アメリカ大陸横断日記へ。
朝起きると、すでにNは起きていて、部屋の外に出ていた。
なんだろうと思い、僕も眠たい目をこすりながら外へ出てみると、そこには幻想的な光景が広がっていた。
昨日、地平線へ沈んだ太陽が、逆方向から、「虹色」のような光と共に昇ってきたのだ。赤色でもあり、青色でもあり、黄色でもあり、紫でもあり。。。
そんなのあるか、って思われるかもしれないが、本当に言葉にはできない光景が目の前に広がり、僕を感動させた。眠気なんて一気に吹き飛んだ。
フォートストックトンは砂漠に近い、小さな町という感じで、アメリカに来る前、僕が行きたいと思っていた町だった。
なので、僕たちはモーテルを出ると、フォートストックトンの町を、走った。
快適なドライブだった。
町は静かで車も少ない。幹線道路からはずれれば、信号機もない昔ながらのアスファルトの道が続く。交差点で左右を見渡すと、アメリカらしく、道の両サイドに家が並ぶ。ただ、それは日本のように密集しているのではなく、庭などもあって家の間隔は広く、開放感が溢れていた。
それほど時間に余裕はなかったので、30分くらい走ってから、インターステイト10に乗り、エルパソを目指して、西へ進んだ。
すると、
目の前に、昨日とはまた違う光景が広がっていた。
高い木なんてひとつもない。あたりは、砂地に覆われていて、岩肌が露出している感じだった。まばらに草が生えているが、それはひざくらいの高さばかり。
西部に近づいたことを実感した。
どこまでも続きそうな一本道の両サイドには、日本では見ることができない乾燥した荒地が広がる。
僕はこんな道が走りたかった。
少し走ると、もう我慢できなくなった僕たちはインターステイトを降りて、荒地を進んだ。広大な荒地の真ん中に行きたかったのだ。
そして、ポイントを見つけると、僕たちは記念写真を撮る。カメラを固定して、車と一緒に。
テンションが上がりまくった僕は、動画で荒地を走る姿を撮影してしまった。笑
寄り道したせいで、予定時間をずいぶんオーバーしながら、インターステイトへ戻る。
そして、給油する際、ビーフジャーキーを購入した。
これがまたうまい。
アメリカにあるほとんどのガソリンスタンドには横にコンビにみたいなものが併設している。そして、そこでドリンクやお菓子などを購入できるのだが、そこにはほぼ、確実と言って良いほど、ビーフジャーキーが置かれていた。
ジャーキー好きのNがうまいよって言うので僕も買ってみたのが始まりだったけども、これが、これからも続く長旅の友達となった。BSEなんてどうでもいいやって思ってしまうほど、中毒みたいに、食べ終わってはまたコンビニで買い、ぺちゃくちゃしゃぶって車を運転して、また買って。
ショットグラスを購入すると共に、各地でビーフジャーキーを食べ歩いた。
乾燥地帯を走る車窓から見る景色は最高だった。
フォートストックトンよりも、小さな町なんていくらでもあるし、そういった小さな町にもちゃんと人がいて、生活している。まるで現代生活から隔離されたような場所ではあるが、そこはまさにアメリカらしい町並みだった。
さらに走ると、今度は荒地を勇ましく突き進む、貨物列車に遭遇した。
長さはどれくらいだろうか。ざっと見た目で推測するに1マイル(1.61キロ)以上あったように思える。
とにかく長いので、追い越すのには時間がかかるくらいだった。それを引っ張るのは先頭にあるたった一台のディーゼル車だ。
広大な台地を背景に、とてつもなく長い貨物列車が走る姿は、日本では感じることのできないない「大陸」という言葉を見せ付けられたような気がした。
壮大な大地に、気を取られ、かなりの時間をロスしてしまった僕たちは、昼頃にようやくエルパソにたどり着いた。
エルパソは、メキシコとの国境の町。英語とスペイン語が入り混じっていた。メキシコからは、多くのメキシコ人が、エルパソに買出しに来たりしている。そう、ここではは橋(税関あり)を渡れば国境を越えることができるのだ。
もちろん、僕たちも、エルパソからメキシコに入る予定でこの町に訪れ、そして国境付近の駐車場に車を停めた。
朝からしっかりと食事をしていなくて、腹ペコだったけれども、僕たちはメキシコのタコスをおもいっきりたべてやろうと、その場の空腹を何とか我慢した。
国境に向う途中、広場があったがそこには、露店がひしめき合っており、服や帽子など、フリーマーケットみたいにいろいろな商品が安価に売られていた。あまりの安さに僕たちも目移りしながら、国境にたどり着く。
一応パスポートと、帰りの航空券を携帯していったが、国境(橋)を超えるにはたった25セントを支払うだけでよく、パスポートを見せるなどのチェックは一切なかった。なんて甘いんだ…
つづく。